インピンジメント症候群とは、肩を動かす際に腱板（けんばん）や肩峰（けんぽう）がぶつかり合い、炎症や痛みを引き起こす状態です。特に、腕を上げる・後ろに回すなどの日常動作で痛みが出る方に多く見られます。

• 炎症や痛みの部位：棘上筋腱（きょくじょうきんけん）、肩峰下滑液包（けんぽうかかつえきほう）

• 挟まれる部位：肩峰（けんぽう）と上腕骨頭（じょうわんこっとう）の間

構造的原因（解剖学的問題）

• 肩峰の形状異常（下方に尖っている）

• 肩甲骨の動きの制限（肩甲胸郭リズムや肩甲上腕リズムの乱れ）

機能的原因（筋肉や使い方の問題）

• 棘上筋などの腱の弱化

• ローテーターカフ（回旋筋腱板）の機能不全

• 姿勢不良（猫背や巻き肩）

• 過度なオーバーヘッド動作（投球、水泳など）

よくある症状

• 腕を横から上げると痛い（特に60〜120度の範囲）

• 肩の引っかかり感やゴリッとする音

• 夜間痛（寝ている時にズキズキ痛む）

• 長期間続く肩こり、五十肩と誤認されることも

• 可動域の制限（挙上や回旋動作が困難）

放置してはいけない理由

初期のうちは「炎症」だけでも、長期間放置すると腱板損傷や断裂などに進行する恐れがあります。

悪化を防ぐには早期の判断・適切な治療が重要です。

市原にこぐさ鍼灸整骨院での対応

当院では、以下のようなアプローチで根本改善を目指します。

 1. 詳細な評価（視診・触診・動作検査）

患部の状態や原因を正確に判断し、五十肩との違いも丁寧にご説明します。

2. 炎症・痛みの軽減（電気治療・鍼灸・手技療法）

痛みの強い時期は、高電圧治療器や微弱電流、鍼灸で炎症を抑えます。

3. 可動域の回復（関節モビライゼーション・ストレッチ）

動きの悪くなった関節に、無理のない調整を行い、スムーズな動作を回復します。

 4. 再発予防の運動療法・姿勢改善（インナーマッスル強化）

肩甲骨や回旋筋腱板のバランスを整え、猫背姿勢を改善し再発しにくい身体づくりをサポートします。

Q：五十肩とどう違うの？

A：五十肩は関節包の癒着や拘縮が主な原因ですが、インピンジメントは腱板などの挟み込みによる痛みが中心です。年齢や経過で見分けます。

Q：どれくらいで改善しますか？

A：初期であれば数週間〜1ヶ月ほどで日常動作が楽になります。慢性化している場合でも、3ヶ月程度のリハビリで回復が期待できます。

肩の痛みは我慢せず、早めの相談を！

痛みのあるまま放置すると、生活の質が低下し、他の部位へ負担がかかることも。

「もしかして…」と思ったら、お気軽に市原にこぐさ鍼灸整骨院までご相談ください。